【n8n とは?】初心者にもわかるワークフロー自動化ツールの凄さ!

著者:GOZEN AI Lab管理人
生成AIエンジニア(オープンバッジ取得)生活や業務に潜む「面倒くさい」を手放すため、生成AIを活用した業務効率化施策、自動化ワークフローの構築・運用などを手がけ、実践と継続的な改善を通じて仕組みづくりを推進している。


結論:n8nはあなたの仕事を爆速化させ、面倒な作業からあなたを解放してくれます

「日々の定型業務にうんざりしている…」「もっと効率的に仕事を回したいけど、プログラミングは苦手…」
もし、そんな風に感じているなら、「n8n」というツールが世界を変えてくれます。

「私自身がn8nに助けられている」という、やや贔屓目な部分もあるのですが、それでもこのツールは押さえておいて損はないツールなので、是非参考にしてみてください。

この記事では、専門知識がない方にもわかるように、n8nがどんなツールで、なぜ今注目されているのか、そして仕事や日常にどう役立つのかを、分かりやすく解説していきます。

目次

n8n とは? 一言でいうとこんなツールです

n8n(エイトエヌと読みます)は、簡単に言うと「様々なWebサービスやアプリをつなぎ合わせ、手作業で行っていた一連の作業を自動化してくれるツール」です。

例えば「あるサービスからデータを取り出し、別のサービスに手で入力し、さらにそれを元にチャットツールで報告する」といった作業を繰り返していたとして、n8nは、これらのステップを自動で「ワークフロー」として実行してくれます。

つまりn8nはあなたの代わりに働く「アナタ」のような存在です。しかも、このアナタは24時間文句も言わずに、設定した通りに正確に仕事をこなしてくれます。

この「ワークフロー自動化」は、私たちの時間を奪う退屈な繰り返し作業から解放してくれる強力な味方なのです。

なぜ今n8nが注目されているの? その魅力とは

世の中には様々な自動化ツールがありますが、その中でもn8nが特に注目されているのには理由があります。

【魅力1】プログラミング不要!直感的な操作性(ノーコード/ローコード)

これが一番のポイントかもしれません。n8nは、画面上でサービスアイコンをドラッグ&ドロップし、線でつなぎ、設定を入力していくだけでワークフローを作成できます。まるでパズルやブロック遊びをするような感覚です。

難しいコードを書く必要はありません。「ノーコード(No-code)」または「ローコード(Low-code)」と呼ばれる分野のツールなので、プログラミング経験がない方でも、直感的に自分のアイデアを形にすることができます

【魅力2】様々なサービスと連携可能(データ連携、インテグレーション)

n8nは、Google関係(スプシ、ドキュメント、Gmailなど)、Slack、Trello、X、データベースなど、数百種類ものWebサービスやアプリと連携できます。これを「インテグレーション」と呼びます。

これらのサービス間でデータを自動的にやり取りしたり、あるサービスでの出来事(例えば新しいメールの受信)をトリガーにして、別のサービスでアクションを起こしたりすることが簡単にできます。まさに「データ連携」のハブとして機能してくれるんです。

【魅力3】柔軟なカスタマイズ性(オープンソース)

n8nは「オープンソース」として公開されています。これは、ツールのプログラムの中身が誰でも見たり、改良したりできるということです。

これにより、特定の専門家や企業に依存することなく、自分で環境を構築したり、必要に応じて機能をカスタマイズしたりといった非常に高い高い柔軟性を持っています。また、JavaScriptやPythonなどのコードを記述してカスタムノードを作成したり、既存のノードを拡張したりできるため、技術的な知識がある人にとっては、さらに深く使いこなすことができる点も大きな魅力です。

【魅力4】コストパフォーマンス

n8nには、無料で利用できる「n8n Cloud Free」プランや、自分でサーバーにインストールして使う「Self-hosted」版(こちらも基本無料)があります。

もちろん、より高機能な有料プランもありますが、まずは無料で試してみて、その使いやすさや効果を実感できるのは嬉しいポイントです。私も最初はギリギリまで無料版を使用していました。特にスタートアップや中小企業、個人事業主にとって、コストを抑えながら業務効率化を進められるのは大きなメリットです。

n8nで具体的に何ができる?活用事例を紹介

「で、具体的に何ができるの?」と思う方もいるでしょう。n8nを使えば、こんなことが自動化できます。

  • 新しいメールの添付ファイルを自動でGoogle Driveに保存し、Slackに通知する
  • 特定のキーワードを含むツイートがされたら、Google Sheetsに自動で追記する
  • お問い合わせフォームからの入力があったら、担当者にSlackで通知し、CRMツールにも自動で登録する
  • 指定した時間に、毎日天気情報を取得してチャットツールに投稿する
  • ECサイトの注文データを自動で会計システムに連携する

これらはほんの一例です。あなたの「手作業でやっている繰り返し作業」を洗い出してみると、「これもしかしてn8nで自動化できるかも?」というアイデアがたくさん浮かんでくるはずです。

n8nはどんな人におすすめ?

このサイトのコアコンセプトでもある「面倒を絶対に許さない」方や、「私がもう一人いれば・・・」と感じたことがある方はもちろん、日々の業務をもっとスマートに、もっと効率的に進めたいすべての人にフィットします。

  • 日々の定型業務に時間を取られ、もっとクリエイティブな仕事に集中したいビジネスパーソン
  • マーケティングオートメーションやデータ分析の効率を上げたいマーケター
  • 社内システムの連携や業務効率化ツールを内製したいエンジニアや情シス担当者
  • 限られたリソースでビジネスを回したい個人事業主やフリーランス
  • プログラミングは苦手だけど、自動化や効率化に興味がある人

つまり、効率化や自動化に関心がある、あらゆる人におすすめできるツールです。

n8nを始めるには?(簡単な導入方法)

n8nを始める方法は主に2つあります。

  1. n8n Cloudを利用する: n8nを提供している企業が管理するクラウド版です。サーバーを用意する必要がなく、アカウント登録すればすぐに使い始められます。まずはこの方法で試すのが最も手軽でおすすめです。無料プランもありますので、まずはクラウド版触ってみることを強くお勧めします。
  2. 自分でサーバーにインストールする(Self-hosted): 自分の管理するサーバーやPCにn8nをインストールして使います。初期設定は少し手間がかかりますが、より自由にカスタマイズしたい場合や、セキュリティ要件が厳しい場合に適しています。こちらは基本無料で利用できます。

まずは「n8n Cloud」の無料プランやトライアルで、どんなことができるのか触ってみるのが良いでしょう。驚くほど簡単に最初の自動化ワークフローが作れるはずです

他の自動化ツールとの違いは?

ZapierやIFTTTなど、n8n以外にも似たような自動化ツールは存在します。これらのツールも非常に便利で広く使われています。

n8nの大きな特徴は、先述の通り「オープンソース」であることによる柔軟性とカスタマイズ性の高さ、そして比較的多くの「ノード(連携できるサービスや機能の単位)」を無料で使える点です。
以下にZapierとの機能性を比較してみました。

比較項目Zapiern8n
プラットフォームクローズドソース、クラウド中心オープンソース、自ホスト可能
カスタマイズ性低い(決められたアクションを組み合わせ)高い(JavaScript関数、条件分岐、複雑なロジック可)
価格モデル利用量ベース課金(実行数に応じて料金が上がる)実行数制限なし(自ホストなら無料)
対象ユーザー非エンジニア、ノーコード志向技術者寄り、ローコード・自動化マニア向け
開発者向け機能プラグインの柔軟性は低いHTTPリクエスト・Webhook・関数ノードなど開発向けノードが豊富
UIのわかりやすさ非常に直感的(ドラッグ&ドロップ中心)少し学習コストあり(ワークフロー構造を理解する必要あり)
接続可能なアプリ数数千のSaaS連携がプリセット済み多いが一部手動設定やAPI接続が必要な場合も
トリガーの種類時間・Webhook・アプリイベント同様+Cron・条件分岐・ループ・Try/Catchなど多彩

フラットな目線でお話しすると、「簡単に自動化させたい!」という方は「Zapier」の検討は全然ありです。

Zapierは「簡単・すぐ使える・初心者向け」。
n8nは「高度な制御が可能・無料で動かし放題・中級者向け」。

勿論、ツールごとに得意なことや連携できるサービスの種類、料金体系が異なりますので、あなたの目的や予算に合ったツールを選ぶことが大切です。n8nはその多機能性と柔軟性から、多くの選択肢の中でも有力な候補の一つと言えるでしょう。

n8nのちょっと注意したい点

魅力いっぱいのn8nですが、利用にあたってはいくつか知っておきたい点もあります。

日本語の情報がまだ少ない: 海外で非常に人気が高いため、公式ドキュメントや最新情報は英語が多い傾向にあります。ただし、日本のユーザーコミュニティも活動しており、日本語の情報も少しずつ増えてきています。

ある程度の学習コストは必要: プログラミング不要とはいえ、サービスの連携方法やデータの扱いに慣れるまで、ある程度の時間と試行錯誤は必要です。でも、一度仕組みを理解すれば、応用範囲はどんどん広がります。

これらの点も踏まえた上で、あなたの目的と照らし合わせて検討してみてください。

まとめ

この記事では「n8n とは」何か、その魅力やできること、始める方法について解説しました。

n8nは、プログラミング知識がなくても、様々なWebサービスやアプリを連携させ、手作業のワークフローを自動化できる強力なツールです。業務効率化はもちろん、プライベートでのちょっとした手間を省くことにも役立ちます。

日々の繰り返し作業に時間や労力を奪われているなら、ぜひ一度n8nを試してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの働き方や日常を劇的に変えてくれるでしょう。まずは無料版で、その「すごさ」を体験してみてください。

よくある質問:FAQ

Q1. n8nは完全に無料ですか?
A1. n8nにはいくつかの利用方法があり、自分でサーバーにインストールする「Self-hosted」版は基本的に無料で利用できます。クラウド版の「n8n Cloud」にも無料プランがありますが、期間に制限があります。本格的に使う場合は有料プランの検討が必要になりますが、まずは無料版で試してみるのがおすすめです。

Q2. プログラミングの知識は全く不要ですか?
A2. ワークフローを作成するだけであれば、プログラミングの知識は基本的に不要です。画面上でアイコンをつなぎ、設定を入力するだけで自動化が可能です。ただし、より高度な処理を行いたい場合や、新しい連携機能(ノード)を開発したい場合は、JavaScriptなどの知識があると役立ちます。

Q3. n8nで自動化するとセキュリティは大丈夫ですか?
A3. セキュリティは非常に重要な点です。n8n自体はオープンソースであり、多くのユーザーによって検証されています。クラウド版を利用する場合は提供企業のセキュリティ対策に依存します。自分でインストールして使う場合は、サーバー環境や設定を適切に行うことが求められますが、企業のセキュリティポリシーや法規制に合わせて、より厳格なセキュリティ対策を講じることができます。連携する各サービスのセキュリティ設定にも注意が必要です。

Q4. 他の自動化ツール(Zapierなど)とどう違いますか?
A4. n8nの大きな違いは、オープンソースであることによる柔軟性とカスタマイズ性の高さです。また、比較的多くの機能を無料または低コストで利用開始できる点も特徴です。Zapierなどはより手軽に始められる反面、料金体系が異なることが多いです。どちらのツールが良いかは、目的や予算、技術的なスキルによって異なります。

Q5. 導入は難しいですか?
A5. n8n Cloudを利用する場合、アカウント作成だけで始められるため、導入自体は非常に簡単です。ワークフローの作成も直感的な操作で行えます。ただし、自分が自動化したい内容に合わせて、どのサービスをどう繋ぐか、どんな設定が必要かを考えるプロセスには、慣れとある程度の学習が必要です。公式ドキュメントやコミュニティの情報を活用すると良いでしょう。

専門用語解説

  • ワークフロー自動化: 日々の業務や作業の中で発生する、一連の決まった手順(例えば、メールの受信→内容確認→担当者への通知→関連データへの追記など)を、人の手作業ではなくシステムやツールを使って自動で行うようにすること。
  • ノーコード/ローコード: プログラミングのコードをほとんど書くことなく(ノーコード)、あるいは最小限のコード記述で(ローコード)、ソフトウェアやアプリケーション、システム開発を行う手法のこと。専門的な開発スキルがない人でもツールを使ってシステム構築や自動化ができるようにするための考え方やツールを指します。
  • API (Application Programming Interface): 異なるソフトウェアやサービス同士が、お互いに安全に情報をやり取りしたり、特定の機能を利用したりするための窓口や手順のこと。n8nが様々なサービスと連携できるのは、各サービスが提供するAPIを利用しているからです。
  • インテグレーション: 複数の異なるシステム、サービス、アプリケーションなどを連携させて、あたかも一つのシステムのように機能させること。特に、ビジネスの世界で様々な部署やツールが持つデータを連携・活用する際によく使われる言葉です。
  • オープンソース: ソフトウェアの設計情報やソースコードが一般に公開されており、誰でも自由に見たり、変更したり、再配布したりできるソフトウェアのこと。n8nはオープンソースとして開発・提供されているため、透明性が高く、コミュニティによる改善が活発に行われています。

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著者

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GOZEN AI Lab管理人、生成AIエンジニア(オープンバッジ取得)。生活や業務に潜む「面倒くさい」を手放す自動化システムの開発・検証・最適化に注力。これまでに、生成AIを活用した業務効率化施策や、n8n・Difyを用いた自動化ワークフローの構築・運用を手がけ、実践を通じて継続的な改善と最適化に取り組んでいる。

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